知的なダイエット 〜何も失うことなしにやせるために〜
原題:La dieta inteligente
著者:Dra. Pilar Riobó Serván
手に取った理由は、スペインで食生活がある以上、豆腐やこんにゃくを食べましょうなんてダイエット知識は役にたたないと思ったからです。
結果的には日常で使われる医学用語をおぼえることができたという点でプラスでしたね。
内容は、すごくまっとうなものです。
「短期間に達成できるダイエットは存在しない」とか
「ダイエットには2日やって1日休むということはない。」とか
「1週間に1kg以上のペースでダイエットをしてはいけない」みたいにね。
基本的には食事療法について書いてます。
結構突っ込みどころがありますね。
(A)「牛肉はいいけど、豚肉はあまり推奨できない」
(B)「スパイスはいいけど、トウガラシは推奨できない」
(C) 「一回あたりの食事量は減らして、1日に5回くらいに分けて食べろ」
(A)豚肉がダメというのは、コレステロール値の観点からのようですね。この本ではあまりビタミンについては、ふれられていません。
(B)トウガラシに含まれるカプサイシンは脂肪を燃焼させる働きがあるということでダイエット食品の原料にもなってますけど・・・・要は辛いと量をたくさんとってしまうということなんでしょうね。
(C)そりゃ、スペインじゃ、大人だって朝食、午前中のおやつ、昼食、おやつ、夕食 (desayuno, media mañana, comida, merienda, cena)と一日5回食べる習慣の人がいますけどね。回数増やすとどうしたって総量ベースでの摂取量は増えるのよね。これって机上の空論だと思うけど・・・
まあ、こんな感じでダイエット理論というのは、あーいえば、こーいーの世界ではありますからね〜。
さらに、スペインらしく「地中海ダイエット」について推奨されています。オリーブ油と豊富な海産物、野菜を中心に採る食事です。
これについては近年のファストフードの普及によってきちんとした伝統的な健康的な食事をする人が減っていることに警鐘を鳴らしています。これって日本と同じですね。(笑)
ドイツ、オランダあたりバターてんこもりの食習慣の国でもダイエット本では同じように「ファストフードの普及によってきちんとした伝統的な健康的な食事をする人が減っている・・・・」なんて書くのかな、などと勝手な想像をしてしまいました。
運動については、「特に運動の必要はない、1日1時間歩く程度で充分だ。」で終わり・・・それにしても日本だと1日1時間歩くってのは結構大変だと思いますけどね、特にそれだけの時間を捻出するのにね・・。
それでなければ、「踊る」のがいいと・・・・
踊る? 踊る?? 踊る!!??
きました。さすが、ラテン系・・・・orz